アバナード、Microsoft Power Platformを用いて 足利銀行ローンセンターの顧客体験の向上と業務効率化を支援
初期フェーズで概念実証(PoC)用のシステムを構築して実現可能性を検証、徐々に規模を拡大し、15の足利銀行ローンセンターに展開へ
【2021年10月19日 -東京発】マイクロソフトのエコシステムにおいて業界をリードするデジタルイノベーターであるアバナード株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:安間 裕、以下アバナード)は、関東北部を地盤とする地方銀行である株式会社足利銀行(本店:栃木県宇都宮市、取締役頭取:清水和幸、以下足利銀行)に対し、住宅ローン審査業務において年間7,000件発生するプロセスをデジタル化し、合理化するためにMicrosoft Power Platform(以下Power Platform)を活用した業務の効率化にかかわる概念実証(PoC)の支援を行ったことを発表いたします。
他業種からの参入やネット銀行の誕生によって競争が激化する銀行業界では、既存業務を効率化することによって収益性を確保しようとする動きが盛んになっています。足利銀行では、BPR推進室が企画を発議する形で、個人向け融資の8割以上を占める住宅ローンの審査業務を効率化するため、最新のITツールでデジタル化するプロジェクトが2020年10月に始まりました。
足利銀行BPR推進室は、まず、業務効率化のためのITツールの候補としてPower Platformを選びました。単なる作業自動化ツールではなく、業務プロセス改革のプラットフォームとなりうると判断したことが選択の最大の理由です。このほか、「Microsoft SharePointをデータベースとして使える」「他システムと連携するためのコネクターが充実している」「ローコード開発ツールなので現場の行員でもアプリを開発できる」「操作性がMicrosoft 365(旧Office)と似ている」ことも有力な選定理由になりました。
株式会社足利銀行でBPR推進室 室長の小林 紀一氏は、次のように述べています。「アバナードをパートナーに選んだのは、Power Platform導入実績が多くあったからです。アバナードと共に概念実証を行った結果、弊行の住宅ローン審査業務やプロセスを効率化するためには、マイクロソフトのPower Platformが有効であると確信しました。アバナードの概念実証ソリューションは、今回のプロジェクトにおける我々の期待と目標を上回るものであったと考えています。」
プロジェクトでは、2021年1月に要件整理を開始し、同年2月から3月にかけてPoCを実施しました。その結果を基に、足利銀行はPower Platformを使った住宅ローン審査業務の効率化の実現の可能性を確信し、実運用への移行計画を策定しました。現段階では、2021年度上半期(4月〜9月)に住宅ローン審査業務用アプリを開発してテストし、2021年度下半期(10月〜2022年3月)にローンセンター(全15店舗)に段階的に開放していく予定開始することが目標になっています。
今回のプロジェクトを主導したアバナード株式会社Power Platform CoEリードの後藤 智親は、次のように述べています。「足利銀行とパートナーシップを結び、ITとビジネスを結びつけ、Microsoft Power Platformのようなローコード技術を採用することで、イノベーションとアジリティを推進するお手伝いができることを光栄に思います。弊社とマイクロソフトとの強力な関係は、Power Platformのようなテクノロジーをより深く理解し、安全性とコンプライアンスを維持しながら、企業のエコシステム間でどのように接続するのがベストなのかを理解するのに役立ち、足利銀行のようなお客様にさらなる価値を提供することができると感じています。 」
エンドースメント
日本マイクロソフト株式会社 グローバルパートナービジネス統括本部 業務執行役員 統括本部長 橘 一徳氏は、次のように述べています。「日本マイクロソフト株式会社は、株式会社足利銀行様およびアバナード株式会社様によるMicrosoft Power Platformを活用した業務効率化のための実証実験の成功と、足利銀行様による同ソリューション本格導入決定を心から歓迎いたします。Power Platformは、Power Apps、Power Automate、Power BI、Power Virtual Agents で構成され、Microsoft 365 との高い親和性と操作性を有しています。データの収集から解析・予測まで、ロー コーディングで実現するプラットフォーム製品で、実証実験の結果、抜本的な業務プロセス改革のプラットフォームになり得るとご判断いただいたことは大変、光栄なことであると考えております。今後、足利銀行様、アバナード様のパートナーシップにより、住宅ローン審査業務での実運用が成功し、業務効率化が実現することを祈念しております。」
アバナードについて
アバナードは、マイクロソフトのエコシステムにおいて、革新的なデジタルサービスおよびクラウドサービス、ビジネスソリューション、デザイン主体のエクスペリエンスを届けるトッププロバイダーです。当社の擁するプロフェッショナルなスタッフは、テクノロジー、ビジネス、業界の専門知識を組み合わせた大胆かつ新鮮な思考を武器に、顧客とエンドユーザー、さらには従業員との改革と成長を推進しています。アクセンチュアマイクロソフトビジネスグループの一員として、マイクロソフトのプラットフォームを活用し、企業がエンドユーザーとエンゲージし、従業員を力づけ、オペレーションを最適化し、製品の変革を支援するのが私たちの役割です。26ヶ国に50,000名のプロフェッショナルなスタッフを配備。多様性を尊重し、事業を運営するコミュニティを反映した協力的な企業文化を通して、顧客に「ベストシンキング」を提供しています。アクセンチュアが筆頭株主であり、2000年にアクセンチュアとマイクロソフトによって設立されました。詳細については(https://www.avanade.com/ja-jp )をご覧ください。
株式会社足利銀行について
関東北部を中心とする地域の金融機関として、地域社会のすべての人々の豊かさの創造に寄与する金融サービスを提供しています。法人のお客さまには、資金サポート・効率化サポート・経営サポートなどのサービスをご提供。個人のお客さまには、預金、投資信託、保険、確定拠出年金(iDeCo)、ローンなどのサービスを用意しています。このほか、紙の通帳を発行しない「あしぎんWEB口座」や、スマートフォンで各種取り引きができる「足利銀行アプリ」など、ITを活用した便利なサービスにも力を入れています。公式Webサイトは、https://www.ashikagabank.co.jp/。
※Microsoft、Power Platform、SharePoint、Microsoft 365、PowerApps、Power Automate、Power BIは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。