企業は時代に取り残されないよう、AI への取り組みを直ちに開始すべきと提言
レポートは、AI 導入に伴う倫理的影響への対応の必要性を指摘2017 年 2 月 16 日 アバナード株式会社
革新的なデジタルサービスおよびクラウドサービス、ビジネスソリューション、デザイン主導のエクスペリエンスを提供するリー ディングプロバイダであるアバナード(Avanade Inc.)は、新たに発表したレポートの中で、企業は AI ファーストの世界に対応 できるよう、戦略や技術を積極的に取り入れて学ぶ必要があると指摘しています。
アバナードがこの度リリースしたレポート、『Avanade Technology Vision 2017』は、今後 3 年間で起こりうる新たなトレ ンドを予測するもので、今、企業が人工知能(AI)とオートメーションによって引き起こされるデジタル時代の創造的破壊の スタート地点にいることを明らかにしました。同レポートは、1990 年代に PC の登場によって引き起こされた革命同様、AI ファースト時代の誕生は企業に大きな機会とさまざまな能力をもたらしますが、それに向けて直ちに変革を行わないとならな いと述べています。
また、同レポートでは、AI ファースト時代の到来は、企業が顧客や従業員と対話し、サービスを提供、力を与えるための 新しい方法をすでに生み出しつつあることを強調しています。たとえば、企業は AI を用いて、インテリジェントな自動化、ロ ボットによるプロセス自動化(RPA)、物理的自動化などによって従業員の能力を強化し、インテリジェンス主導型の作業と それによって得られた成果を活用することで、これまでよりもはるかに多くのことを短期間で達成できるようになります。
加えて、クラウド、ビッグデータ、モバイルのコンバージェンスが進むにつれて、個々の顧客や従業員のみならず、彼らの一 人一人の置かれた状況に応じた「状況ごとの中心性」が生み出されることで、AI 駆動型のユーザーインターフェイスが、かつ てないほど深く、意味のあるやり取りを可能にすると予測しています。
またレポートでは、全てのデジタル活動は等しく、意図しない結果をもたらす可能性を潜在的に秘めている為、企業の 責任ある行動とデジタル論理を取り入れることの必要性を強調しています。AI の台頭は私たちの生活様式、働き方、世 界を理解する方法を根底から変えること、そして「すべてをデジタル化する」ということは、新たな次元の企業責任が問われ ることにもなると指摘しています。
アバナードの最高技術革新責任者(CTIO)クリス・ミラーは次のように述べています。「AI はデジタルのカスタマー・エクス ペリエンスを再構築するだけではなく、企業が従業員にもたらす最も重要な技術になると考えられます。単純な反復型のタ スクをより多く自動化していくことで、従業員が使える時間が増え、判断能力が向上するため、彼らと企業の双方にとって 重要度の高い業務に注力できるようになります。」
本レポートには、新しい AI ファースト時代に企業が生き残り、成功するために実行できる 5 つの行動が示されています。
- AI を新しいエクスペリエンス・レイヤーに取り込む:顧客は単にアプリやインターネット上に存在するだけではありませ ん。彼らは、音声、複合現実、触覚などの多彩なエクスペリエンスのほか、AI ベースのアシスタントや目に見えない ユーザーインターフェイスが提供されることを期待するでしょう。
- 従業員の強化:職場の生産性を改革したことで得られたメリットは頭打ちになりましたが、AI によって組織は新た な次元の効率性と有効性を実現することができるでしょう。AI で強化された従業員は、組織が新しい世代の働き 手を惹き付け、維持する上でもメリットになるでしょう。
- プラットフォーム・エコノミーへの対応:企業はターゲットとする顧客に到達するために、AI が駆動するボーダーレスな プラットフォームを自社の業界、そしてその他の業界にも構築し参入する準備を整えていかなければなりません。
- DesignOps のアプローチをあらゆる面で採用:企業が完全にユーザー中心の組織としてデジタル・トランスフォーメ ーションを実現するためには、デザイン的思考と最新鋭のエンジニアリング原則を融合させることが求められます。企 業は今まさに、誰もがユーザーと価値に注力する DesignOps 革命に対応した文化、マインドセット、ビジネスモデ ルの構築を始めなければなりません。
- 責任ある行動と、二次的影響への備え:AI の台頭は、私たちの生活様式、働き方、世界を理解する方法を根 底から変えようとしています。企業は、データセキュリティ、信頼性、プライバシーなどの問題に対処するデジタル倫 理の枠組みを開発し、データの入手・使用方法に関するガイドラインを提供する必要があります。
先述のミラーは、さらに次のように述べています。「人工知能は現実のものとなっています。AI を活用しようとすでに動き出 している企業は、イノベーション、生産性、成長を新たな次元にまで引き上げるとともに、職場におけるエンゲージメントと従 業員の満足度を向上させることも可能になるでしょう。
『Avanade Technology Vision 2017』の詳細については、こちら をご覧ください