
背景
Marsh & McLennan Companies, Inc.(MMC)社は、ニューヨークを拠点とし、リスク保険仲介業務、再保険サービス、人材管理および管理コンサルティング業務を行っています。買収により拡大したMMC社は、現在4つの事業で世界中に75,000人を超える従業員を抱えています。
長年にわたり、MMC社の運営企業は、12を超える異なるイントラネットシステムを作り上げてきました。その結果、世界中の従業員は、スムーズなコラボレーション、知識とベストプラクティスの共有、管理タスクの効率的な実行が困難となっていました。
ソリューション
このような課題に対処するため、MMC社は、アバナードと16週間の戦略的構想に取り組み、次の項目を達成目標として設定しました。
- 世界各地の従業員のニーズを深く理解する
- イニシアチブに対する成功を定量的にどう測定するか定義する
- クラス最高のユーザー体験を定義する
- ビジョンを実現するための適切なテクノロジーを選定する
この工程に着手するため、同社はアバナードと、次世代の従業員体験とはどのようなものかを定義しました。アバナードの分野横断チームは、同社の多数の従業員、経営幹部にインタビューを行い、また、MMC社のニューヨーク、ロンドンオフィスでデザイン思考ワークショップを実施しました。
この調査により、組織全体の現在の課題と共通のテーマ、従業員のペルソナ、ユーザージャーニーの未来像、優先順位の高い機能、実装ロードマップなど、包括的な戦略が策定されました。さらに、「実用最小限の製品(Minimum Viable Product)」(MVP)を定義しました。
成果
以上の取り組みを通して、同社の経営陣は、差別化された従業員体験がどのようなものかを確認し、それを実現するためには何が必要かを理解しました。
Microsoft 365、Salesforce、ServiceNow、LinkedIn、Workday、その他の外部APIを含む複数のシステムを一つに統合して、一貫したエクスペリエンスとすること、また、合わせて、主要タスクの自動化、ボットや仮想アシスタント、コンテンツの会社レベルおよび従業員レベルでのパーソナライズなど、AI関連の要素もソリューションとして提案されました。
アバナードは、野心的なビジョンの実現だけでなく、実際のオペレーションに必要な仕様を、大規模に実行するための手順を策定しました。
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