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海外拠点の認証基盤を統合し、グローバル連携を柔軟かつ円滑に行えるように。

プロジェクトの背景

千代田化工建設株式会社(以下、千代田化工建設)は、専業エンジニアリング会社大手3社の一角をなす。同社が世界各国に建設する巨大プラント建設プロジェクトは時に数千億円という巨大な規模となる。特に、CO2排出量が石油に比較して少ないため需要が高まっている天然ガスの液化プラントでは、世界トップシェアを誇っている。今日、シェールガス·オイルサンドといったエネルギー源の多様化、新興国の経済成長により、限定された地域に集中していたプロジェクトの実施地域も多様化が進んできている。

従来は、プロジェクトの基本設計等は日本の本社で行い、詳細設計や建設は海外拠点と協力して行う、という「日本中心」のオペレーション形態を採っていた為、主要拠点ごとに11のActive Directory(以下、AD)が構築·運用されていた。プロジェクト実施地域の多様化が進み、プラント建設の大規模プロジェクトチームでは、本社や海外の拠点、JV(ジョイント·ベンチャー)パートナーのオフィスに分散してプロジェクト業務を遂行しており、設計·調達·建設というプロジェクトの進行に合わせメンバーは頻繁に入れ替わり、また、拠点の移動も多い。各拠点ではメンバーの移動に伴い、ユーザアカウントの登録、停止、削除といった作業が発生し、IT部門の業務効率を落とすだけでなく、不正アクセス等のリスクを高める原因にもなっていた。また、メンバー自身にとっても複数のユーザアカウントを使い分ける必要があるため、操作が煩雑となり業務効率上大きなネックとなっていた。千代田化工建設の掲げる中期経営計画実現の方向性に、グローバルオペレーションと取組み地域の多様化を挙げる中で、このAD乱立を問題視した千代田化工建設の情報システム所管部署であるITマネジメントユニットは、ADのグローバル統合に踏み切った。

ソリューション

「各国縦割りのITからグローバルで統合されたITへと、変革を進める当社にとってグローバル企業へのコンサルティングの経験を豊富に持ち、自社のITもすでにグローバルで一元運用しているアバナードは心強いパートナーです。アバナードとの取引のきっかけは、当社で解決できない課題があり、アバナードに解決を依頼したことでした。アバナードはその課題の短期的な解決策はもちろんのこと、マイクロソフトソリューションの深い知見に基づき原因を掘り下げて抜本的な解決策を提示してくれました。」
千代田化工建設理事 ITマネジメントユニットGM 増川 順一

千代田化工建設は、ADのグローバル統合プロジェクトのスタートにあたり、「社員がいつでもどこでもスムーズに業務を実施できるようにするため、どの拠点からでも同じIDとパスワードでアクセスできる環境を提供する」を目標として掲げた。同社は当時から情報系ではExchange Online、Skype for Business、SharePoint等マイクロソフトソリューションを導入していた。このため、マイクロソフトソリューション専業、かつITの構想立案能力も有することを理由にアバナードをパートナーとして起用した。千代田化工建設はアバナードとともにプロジェクトを進め、5ヶ月間で統合後のADの設計、移行を成功裏に行った。特に留意したのは、業務に悪影響を与えないことである。業務システムにログインができなくなる等の影響が出れば、最悪の場合AD統合が中途でとん挫することもありうるからだ。アバナードは過去の知見を活かし、移行作業はパイロット、プレ移行、全社移行の3段階に分け慎重に進めることとした。これにより、パイロット時にほとんどの課題を洗い出し対処することができた。また、アバナードの推奨によりQuest Software のAD移行ツールMigration Manager for Active Directoryを適用したことは、現場に移行の負荷をかけず、効率よく移行を実施完了するうえで有用であった。海外拠点の統合では、あらかじめ想定していなかったリスクが発生する可能性がある。本社側で各拠点のIT環境を完全に掌握しているわけではないからである。海外拠点の移行を成功させるカギは、各拠点との密接な連携である。アバナードは、海外拠点の最初の移行対象であるフィリピン拠点との週次の電話会議に出席し、現地担当者に統合の意図や作業内容を正確に理解させることを支援し、想定外のリスクと対応策をあらかじめ特定し、移行計画のブラッシュアップができた。

「各国縦割りのITからグローバルで統合されたITへと、変革を進める当社にとってグローバル企業へのコンサルティングの経験を豊富に持ち、自社のITもすでにグローバルで一元運用しているアバナードは心強いパートナーです。アバナードとの取引のきっかけは、当社で解決できない課題があり、アバナードに解決を依頼したことでした。アバナードはその課題の短期的な解決策はもちろんのこと、マイクロソフトソリューションの深い知見に基づき原因を掘り下げて抜本的な解決策を提示してくれました。」

千代田化工建設株式会社 理事 ITマネジメントユニットGM 増川 順一氏

プロジェクト成果

千代田化工建設は、情報のセキュリティを担保しつつ、チーム規模の変化やメンバーの交代等プロジェクト体制の変化に対して柔軟に対応できる環境を整備することを目指し、以下の方向で再構築を行った。

ITガバナンスモデルに即した設計
全拠点での効率的かつ低リスクな運用の為、運用を共通化。千代田化工建設のガバナンスモデルに基づきフォレストやドメインの構成を進めた。

本社·拠点の役割整理
ADの構成変更といった重要業務は本社ITマネジメントユニット、タイムリーな実施が要求されるユーザー登録や変更は各拠点にと、役割を整理し権限委譲を行った。

ドメインの集約·廃止
各拠点で設置していたADを本社側でルート、リソース、アカウントの3種のドメインに集約、アカウントは、事業特性を考慮してグループ社員、外部ユーザーの2つに分けた。

セキュリティレベルの標準化
ドメインをサーバーやユーザーの単位で区分し、セキュリティ境界を設定。パスワードやロックアウトといったルールは統一し、特定拠点がセキュリティホールとならないようにした。

事業継続性の担保

各拠点のユーザーやリソースは拠点ごとのADを利用するが、各拠点のADが停止した場合に備え、本社のADも利用できるようにした。また、各拠点のADは本社と複製ができる構成とした。

情報系ITのグローバル化の端緒となるAD統合。最大の拠点である日本とフィリピンの移行が完了したことで、千代田化工建設はグローバルオペレーションを支えるITの再構築の第一歩を踏み出した。同社はフィリピン拠点の移行で得たノウハウを活かし、今後他の拠点へも展開予定である。また、AD統合により改善された情報アクセス環境を活かすべく、千代田化工建設では、BYODをセキュアに実現するためのIntuneの導入、ファイル共有基盤としてのSharePointの更新等、プロジェクトを支える情報系ITの刷新をアバナードをパートナーとして進めている。

「当社は情報系ITにマイクロソフトソリューションを採用しています。ですので、これからもアバナードにはマイクロソフトツールの優れたカスタマーエクスペリエンスをプロジェクト遂行に活用することを期待しています。」と増川氏は語る。

クライアント
千代田化工建設株式会社

千代田化工建設の事例全文はこちらよりご覧ください。

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