【2024年3月21日 - 東京発】マイクロソフトソリューションプロバイダーとして業界をリードするアバナード株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：鈴木淳一、以下アバナード）は、みずほ証券株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：浜本吉郎、以下みずほ証券）の生成AI基盤「MOAIチャット-Build on ChatGPT-」（以下 MOAIチャット）の導入支援を行ったことをお知らせします。MOAIチャットは、みずほグループ含む約1万人の全社員を対象に、主に「議事録やレポート等の文章作成」「プログラミングコード生成、開発業務効率化」「マーケティングやコンプライアンス業務での活用」といったユースケースで利用されています。業務の生産性向上に加え、生成AIに対する社内の意識やリテラシーの醸成につながっています。

みずほフィナンシャルグループの総合証券会社であるみずほ証券は、中期経営計画のもとDXを重点テーマの一つに位置づけ、フロント部門や間接部門の業務改革を進めています。特に生成AIは金融業界においてもインパクトの大きなテーマで、テクノロジーの進展という環境変化にみずほ証券としてどのように対応していくか、業務活用だけでなく顧客や従業員に新たな価値をどのように提供していくか検討する必要性が高まっていました。そこで2023年2月頃から「生成AIに対するリテラシー醸成」と「業務への適用」の２つを軸に、生成AI活用のための環境整備について検討を開始しました。

短期間で対応可能なパートナーを選定するにあたり、アバナードのMicrosoft Azureを活用したみずほ証券の業務システムやインフラ環境の支援実績と、マイクロソフトの最新テクノロジーに関する豊富な知見やノウハウが決め手となりました。アバナードは2023年6月より、主にAzure OpenAIを用いた生成AIの利用基盤の整備と、導入後のビジネス活用、新たな価値創造に向けた支援を行いました。

金融機関では特に機密情報の厳格な取り扱いが求められます。生成AIの業務適用やビジネスアイデアの創出などのユースケースを考えた時、機密情報の入力を制限すると利用がなかなか進まないことから、みずほ証券では機密情報も含めた入力を許容するという機能面にこだわりました。結果MOAIチャットは、みずほ証券版ChatGPTとしての機能を備えて7月7日のリリースを実現しました。通常は基本設計からリリースまで3〜6カ月程度の期間で開発を行うため、1カ月でのリリースは同社では前例のない短期間での実現でした。トップダウンで早期実現を目指したことで、社内の関係者が同じゴールに向かうことができ、さらにアバナードの柔軟な対応がポイントとなりスピーディな開発を実現できました。

導入後も、みずほ証券はアバナードの伴走支援のもと、オンライン会議形式で全社員参加の「MOAIチャット勉強会」や、生成AI活用のディスカッションを行う「アーキテクチャ検討会」に取り組んでいます。さらに、社内の業務部門で業務課題解決をIT面から担う担当者に向けて、業務アプリケーションに生成AIを組み込めるよう、機能をAPIとして提供する仕組みも整備しました。機能提供をリリース直後から開始したことで、特に社内の業務効率化はスピーディに進みました。みずほ証券デジタルイノベーション部は「生成AIの業務活用を引き続き進めると同時に、機械学習などの特化型AIなどともうまく組み合わせながら、さらなる業務適用を実現していくことがポイントになる」とし、本格的な業務適用のフェーズに進むためのニーズの深掘りやその前提となる情勢への理解を深め、具体的な成果に結びつけていく方針です。

アバナードは今後も、最新技術に精通したスピーディな対応で企業デジタルトランスフォーメーション推進を支援してまいります。

事例詳細ページ：https://www.avanade.com/ja-jp/clients/mizuhosecurities-generative-ai

アバナード、みずほ証券の「MOAIチャット-Build on ChatGPT-」の導入支援を通じて 生成AIの業務活用とリテラシー醸成を支援

アバナード、みずほ証券の「MOAIチャット-Build on ChatGPT-」の導入支援を通じて生成AIの業務活用とリテラシー醸成を支援