アバナード、Microsoft Power Platformと生成AIを用いた対話型チャットアプリで 日清食品グループの業務効率化を支援

～グループ4,000名規模が利用、営業担当者1人あたり年間400時間の労働時間削減へ～

【2023年11月14日 - 東京発】マイクロソフト ソリューション プロバイダーとして業界をリードするアバナード株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：鈴木 淳一、以下 アバナード）は、日清食品ホールディングス株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役社長・CEO：安藤 宏基）の対話型チャットアプリ「NISSIN AI-chat」の開発支援を行ったことをお知らせします。NISSIN AI-chatは、日清食品グループの約4,000ユーザーを対象に、Microsoft Power Platformと生成AI技術で独自に開発されたサービスです。日清食品グループでは、営業で想定される約30の業務にNISSIN AI-chatをはじめとする生成AIを全面的に活用した場合、営業担当者1人あたり年間400時間の労働時間を削減できると見込んでいます。

日清食品グループでは、中長期成長戦略において「NBX（NISSIN Business Transformation）」を全社活動テーマとして掲げ、ビジネスモデルの変革を目指した取り組みを進めています。グループ全体でデジタル技術をいち早く取り込み、業務改革を推進していくには、IT部門は従業員に対して生産性の高い環境を整備することが重要なテーマだと考えていました。こうした中、生成AI「GPT-4」のリリースをきっかけに、生成AIを活用した社員の働き方改革、生産性向上のあり方について検討を開始しました。そして、マイクロソフトのAzure OpenAI Serviceを用いたグループ独自のチャットシステムを開発することになりました。

日清食品グループでは、これまでPower Platformを用いて業務アプリケーションを構築していたため、社内にナレッジが蓄積されていることに加え、Azure OpenAI Serviceとの連携性が高いことから、今回もPower Platformを開発プラットフォームとして選定しました。開発に際し、日清食品グループが重要視していたのがユーザー インターフェースで、アバナードはその実装方法などについてアドバイスを行う形で支援を始めました。検討が開始されたのは今年4月初めでしたが、アバナードがMicrosoft Power Appsでのローコード開発を支援し、4月25日にはNISSIN AI-chatとして公開されました。

NISSIN AI-chatは、主に文章要約や英文翻訳、セールス部門における商談のロールプレイや提案活動のアイデア創出等に活用されはじめており、若手からベテラン社員まで、スキル、ノウハウの標準化と平準化に寄与しています。日清食品グループは、スピーディーなリリースを可能にしたアバナードの支援を評価しています。技術的な質問に対して当日中に的確な返答が得られたことで、3週間という短期間での開発を実現しました。

日清食品グループでは今後、インターネット情報* や社内情報を参照できるようにする機能、AIから望ましい出力を得るための質問をより簡単にできる機能などをNISSIN AI-chat上でリリースする予定です。

アバナードは、今後もこの取り組みの進化をさせるべく、継続的な支援を行ってまいります。

事例詳細ページ：https://www.avanade.com/ja-jp/clients/nissinfoods-generative-ai

＊取材当時。2023年7月10日リリース済み